23. 鳳・テブナンの定理

複数の電源(電圧源、電流源)と抵抗からなる複雑な回路網を、単一の内部抵抗を持つ電圧源に等価変換する定理です。等価変換することによって、この回路網に接続された負荷にかかる電圧や、流れる電流を容易に求めることができます。

回路網中の任意の2点間の端子開放電圧を V、回路網中の全ての電圧源を短絡状態、全ての電流源を開放状態と仮定して、端子から見た内部抵抗を r とすると、この回路網の等価回路は電圧 V の電圧源と内部抵抗 r の直列回路になります。また、この2点間に抵抗 R を接続したとき、Rに流れる電流 I は、次の式で与えられます。