37. 基本順序回路:フリップフロップ
フリップフロップ(Flip-Flop)は、1ビットの情報を保持(記憶)できる論理回路です。相補的に動作する2つのスイッチ素子から構成されており、入力が無い限り元の状態を保持します。フリップフロップにはさまざま回路構成があります。以下で、RSフリップフロップとJKフリップフロップ、Dフリップフロップ、Tフリップフロップについて説明します。
基本順序回路 | 説明 | 回路図 | 真理値表 |
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RSフリップフロップ |
最も基本的なフリップフロップです。入力S( セット)が「ハイ(H)」のときに、出力Qが「ハイ(H)」にセットされます。出力Qが「ハイ(H)」の状態で、入力R( リセット)を「ハイ(H)」にすると、出力Qが「ロー(L)」に切り替わります。 |
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JKフリップフロップ |
JKフリップフロップは、2つの入力を同時に「ハイ(H)」に設定することが可能です。この点が、RSフリップフロップと異なります。トリガ端子Tに入力されるクロック信号の有効なエッジ(信号の立ち上がり、もしくは立ち下がり)において、入力Jだけが「ハイ(H)」の場合に出力Qが「ハイ(H)」になります。入力Jと入力Kが同時に入力された場合は、出力Qが反転します。 |
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Dフリップフロップ |
トリガ端子Tに入力されるクロック信号のエッジ(信号の立ち上がり、もしくは立ち下がり)において、入力Dの値が必ず保持される回路です。 |
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Tフリップフロップ |
JKフリップフロップの入力Jと入力Kを1つにまとめたものです。トリガ端子Tにクロック信号が入力されるたびに、出力Qが反転します。 |
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