46. ディスクリート・パッケージの種類

ディスクリート部品の代表的なパッケージです。部品選択時の参考にしてください。

分類 パッケージコード 代表的なイメージ 概要

SC系

SC51

トランジスタのパッケージとして多く使用されます。形状はTO92と似ています。

SC59

JEDECコードのSOT23, TO236 MODに相当するパッケージです。各メーカの表記方法は著しく異なっているのが現状です。例えば、Mini Mold(NECエレクトロニクス), S-MIN(I 東芝), TSM(東芝)と表記することがあります。

SC62

JEDECコードのSOT89, TO243に相当するパッケージです。メーカによって、Power Mini Mold(NECエレクトロニクス), PW-Min(i 東芝), UPAK(ルネサス テクノロジ)と表記することがあります。

SC63/SC64/SC65/SC67

電圧レギュレータ用のパッケージとして多く使用されます。SC63は、メーカによってPW-Mold(東芝), DPAK(S)/MP-3(ルネサス テクノロジ)と表記することがあります。

SC70

各メーカの表記方法は著しく異っているのが現状です。メーカによって、SSP(NECエレクトロニクス), UMT3/CMPAK(NXP), USM(東芝)と表記することがあります。

SOT系(Small Outline Transistor)

SOT23

メーカによって、MPAK(ルネサス テクノロジ),SMV(東芝), MTP5(新日本無線)と表記することがあります。JEITA規格では、SC74Aと表記されています。元々3ピン・パッケージとして開発されましたが、現在5ピン、6ピンおよび8ピンがあり、さまざまなICの小型パッケージとして多用されています。リード・ピッチは0.95mmです。

SOT223

3ピンと5ピンのタイプがあり、放熱用タブを持つタイプのパッケージです。メーカによって、Power Mini Mold(NECエレクトロニクス), PW-Min(i 東芝),UPAK( ルネサス テクノロジ)と表記することがあります。リード・ピッチは1.5mmです。

SOT89

1つのピンがほかの3つのピンより幅が広い点が特長となっているパッケージです。リード・ピッチは1.9mmです。

SOT系(Small Outline Transistor)

SOT143

SOT23の放熱用タブを持つタイプのパッケージです。ICでは電圧レギュレータの放熱用小型パッケージとして利用され、4ピン、5ピンおよび6ピンがあります。リード・ピッチは2.3mmです。

TO系(Transister Outline)


プラスチック/セラミック

TO3P

元々はトランジスタ用パッケージですが、現在は電圧レギュレータ用のパッケージとして多く使われています。

TO92

JEDECコードのTO226AAに相当するパッケージです。

TO220/TO220AB/Isolated TO220

リードの反対側に放熱器が取り付けられているパッケージです。ICでは電圧レギュレータの放熱用小型パッケージとして利用され、3ピン、5ピンおよび7ピンがあります。

TO247

リードの反対側に放熱器が取り付けられており、比較的に薄いタイプのパッケージです。

TO252

多くのメーカはDPAK, PPAK, SC63,SC64と呼称しています。

TO系(Transister Outline)


プラスチック/セラミック

TO263

多くのメーカはD2PAKと呼称しています。TO220と形状が似ており、サイズは比較的小型です。

TO系(Transister Outline)


メタルCAN

TO3/TO66

TO3は古くからあるパッケージです。外形は帽子形となり、沿側にある2つの穴を利用し、ビスで放熱器に固定できる構造になっています。

TO5/TO12/TO8/TO33/TO39

円筒形の金属パッケージです。TO5とTO39、 TO12とTO33の外形は似ています。TO8は若干サイズが大き目です。

TO18/TO72

円筒形の金属パッケージです。外形はTO5と似ていますが、大きさとヘッド部分の形状が異なります。

TO46/TO99/TO100

円筒形の金属パッケージです。ピン数の違いにより名称が異なります。