電流センサに最適なエイブリックの高精度オペアンプ ゼロドリフトアンプ|チップワンストップ - 電子部品・半導体の通販サイト

なぜシャント抵抗式電流センサが使われるのか?

シャント抵抗式電流センサは、他の電流センサと比較して小型かつ高精度に電流検出ができるため、数10A以下の電流を高精度に検出することが求められる自動車や産業機器などに搭載されるバッテリーの電流監視や油圧アクチュエータを動かすソレノイドバルブの電流制御の用途で広く使われています。
シャント抵抗式電流センサは、シャント抵抗とシャント抵抗で発生する電圧降下を増幅するアンプ(信号増幅回路)とで構成されます。

シャント抵抗式電流センサと高精度オペアンプ

シャント抵抗に電流を流すことで電力損失や発熱が問題となるため、抵抗値の小さなシャント抵抗が使われます。これにより、シャント抵抗で発生する電圧降下が小さくなることから、微小な入力信号を温度依存性や電圧依存性なく精度よく増幅するアンプが必要となります。

エイブリックのゼロドリフトアンプ

高精度オペアンプ S-19630A

  • 低オフセット電圧
  • 36V動作

最適なゼロドリフトアンプの製品ラインナップを取り揃えています。ゼロドリフトアンプは入力オフセット電圧を自動補正しているため、周囲温度やオペアンプの同相入力電圧が変化した場合でもその変化に影響を受けることなく、入力オフセット電圧を常に限りなく最小に補正することができます。

図:S-19630Aと一般的な高精度オペアンプをそれぞれ使用して構成した時の電流センサの出力電圧誤差の特性

エイブリックのゼロドリフトアンプを試してみる

エイブリックは、車載用のゼロドリフトアンプとしてS-19630AとS-19611Aを、民生用のゼロドリフトアンプとしてS-89630AとS-89713シリーズをラインナップしています。

車載用ゼロドリフトアンプ 【AEC-Q100、PPAP対応】

製品シリーズ データシート 入力
Rail-to-Rail
動作電圧
範囲
消費電流 (Typ.)
(1回路あたり)
入力
オフセット
電圧 (Max.)
(全温度範囲)
利得帯域
幅積
スルー
レート
動作温度
範囲
S-19611A
2.65 ~ 5.5V 200μA 100μV 320kHz 0.22V/μs -40 ~ +105°C
S-19630A
4.0 ~ 36.0V 250μA 50μV 1.2MHz 0.45V/μs -40 ~ +125°C

民生用ゼロドリフトアンプ

製品シリーズ データシート 入力
Rail-to-Rail
動作電圧
範囲
消費電流 (Typ.)
(1回路あたり)
入力
オフセット
電圧 (Max.)
(Ta=+25°C)
利得帯域
幅積
スルー
レート
動作温度
範囲
S-89713
2.65 ~ 5.5V 165μA 10μV 240kHz 0.16V/μs -40 ~ +85°C
S-89630A*
4.0 ~ 36.0V 250μA 50μV 1.2MHz 0.45V/μs -40 ~ +125°C

*全温度範囲で記載のスペックを保証しています。

また、エイブリックは今回紹介した製品以外にも
アナログ半導体を多数ラインナップしています!