「パワー半導体」というキーワードでエレクトロニクス業界において大きな注目を集めているロームが、今後半導体分野においてどのような技術開発に力を入れ、どのような製品を市場に投入してエレクトロニクス業界に貢献していくのか、製品戦略や技術戦略などについて、本編3回と特別編の動画で詳しくご紹介します。
- 1回目:ロームの半導体事業の未来像について(CTO 立石哲夫)※動画内の役職名は撮影当時のものとなっております。
- 2回目:パワーデバイスの戦略について(パワーデバイス事業本部 本部長 野間亜樹)
- 3回目:アナログ半導体事業の戦略について(執行役員 LSI事業本部 本部長 高嶋純宏)
- 特別編:これがロームとラピスの勝利の方程式 (LSI事業本部 ラピスLSI事業統括 福山弘幸)
第3回は髙嶋執行役員から、ロームのアナログ半導体事業に関して、どのように欧米メーカに追いつくのか、ベスト・イン・クラスのアナログ製品をどのように生み出すのか、今後どのような製品を市場投入していくのか、などをご説明します。
インタビュー内容
先行する欧米メーカー、どうやって追いつき、追い越すのか?

髙嶋 欧米メーカーと競争するには、レガシというか、シンプルなアナログ製品、例えばオペアンプあるいはA-D/D-Aコンバータ、このような単機能製品のバリエーションを持つことが必要です。特に、産業機器などのロングテールの市場向けになるとこのような単機能製品のバリエーションは必須です。
期待を集めるGaNパワー半導体、その性能を引き出すアナログ製品とは何か?
髙嶋 GaNパワー半導体は、今ACアダプタやUSB充電器などで使われています。それ以外の用途については、引き合いがありますがなかなかまとまった注文には至っていないというのが現状です。GaNパワー半導体を採用するかどうか、これを決めるのは・・・
高性能なアナログ半導体を設計する優秀なエンジニアはどうやって確保するのか?
髙嶋 特にアナログは人がすべてです。アナログ半導体で頑張るには、どうしても優秀なアナログ設計エンジニアを確保しなければならないです。人を育てる方法あるいは人を確保する方法は大きく分けて2つあって、1つは・・・