
~Maker Interview~
メーカのHOTなトピックス、今最も注力している製品にフォーカスし、
開発現場や製品企画担当の方々に戦略や今後の方針を語っていただくコーナー。
※最新の業界動向をお届けします。
NXPと旧Freescaleのマイコンを一本化 産業機器やIoT機器に向けた「MCX」の量産開始

オランダNXPセミコンダクターズは2024年1月末に、新しい汎用マイコン「MCX」の量産出荷を始めたことを発表した。産業機器やIoT機器、民生機器などに向ける。 MCXには4つの製品シリーズを用意した。すなわち、NシリーズとAシリーズ、Wシリーズ、Lシリーズの4つだ。このうち今回量産出荷を始めたのは、NシリーズとAシリーズの一部の製品であり、製品数は全部で20製品に達する。いずれもCPUコアには「Arm Cortex-M33」を採用した。同社はすでに、さまざまなマイコンを市場に投入している。その中でMCXはどのような位置付けになるのか。さらには、量産出荷を始めたNシリーズとAシリーズの特徴や、提供する予定の開発環境、今後の製品展開計画などはどうなのか。これらの点について、NXPジャパン マーケティング統括本部 プロダクトマーケティング部の浜野 正博氏に聞いた。(聞き手:山下勝己=技術ジャーナリスト)
2024.3
IoT市場の急成長で電子部品の需要も拡大、アンテナ企業買収で製品ポートフォリオを拡充

さまざまな企業においてデータの利活用が急速に進んでいる。センサーを使って各種データを取得し、それらをAI(人工知能)などで処理し、得られた結果を実際のビジネスに活かす。この一連の流れを成功させるには、まずは有用なデータを大量に集める必要がある。そこで現在世界中で、センサーを有線/無線通信経由でインターネットに接続して各種データを収集するIoT(Internet of Things)デバイス(機器)の市場が急拡大している。…
2023.6
電子機器に欠かせないスプリングフィンガー、 品ぞろえの豊富さなどが競争力の源泉

スマートフォンやスマートウオッチなどの携帯型電子機器から、車載機器や産業機器まで非常に広い範囲のアプリケーションで使用される「スプリングフィンガー」。極めて小さな機構部品だが、さまざまな電子機器の内部で重要な役割を果たしている。代表的な使い方は、プリント基板と筐体(ケース)を接触させてグランディング(シールディング)を確保したり、小型アンテナの給電部とプリント基板の電源ラインの接続を確保したりすることなどだ。
このスプリングフィンガーの世界市場において、TE Connectivityは有力な地位にあるという。もともと同社のスプリングフィンガーは…
2022.7
産業機器などにそのまま組み込めるマイコンボード、画像処理が得意なDRPの活用で「ラズパイ」と差異化

電子工作などの趣味用途や電子機器のプロトタイピング(試作)用途で爆発的な広がりを見せるシングルボード・コンピューター(マイコンボード)。しかし現在では…
2022.1