~Maker Interview~

メーカのHOTなトピックス、今最も注力している製品にフォーカスし、
開発現場や製品企画担当の方々に戦略や今後の方針を語っていただくコーナー。
※最新の業界動向をお届けします。

NEW! 技術力とサービス力で右肩上がりの成長を達成 高速対応の基板対基板コネクタで存在感

世界には、さまざまなコネクタ・メーカがある。例えば、日本であれば日本圧着端子製造や日本航空電子、ヒロセ電機など。米国であれば米Amphenolや米Molex、米TE Connectivityなどが代表的なメーカだろう。これらのメーカと比べると知名度こそ劣っているものの、技術力やサービス力を武器に右肩上がりで急成長を遂げているメーカが存在するのをご存知だろうか。それは米Samtec(サムテック)と呼ぶコネクタ・メーカだ。同社は、高速対応の基板対基板コネクタ、ケーブルアッセンブリに強みを持つ。このためAIサーバやネットワーク・スイッチなどのデータセンタ機器にとって欠かせない存在になっている。

2025.11

高信頼性ビジネスは航空宇宙/防衛向けだけじゃないアーバン・エア・モビリティや小型衛星などの新市場が急拡大へ

 TE Connectivityによって1999年に買収されたコネクタ/圧着端子メーカーのAMP(買収した当時の社名はTyco International)。このAMPの社名の由来をご存知だろうか。実は、「Aircraft and Marine Products」の頭文字を取って「AMP」と名付けられた。つまりAMPは、航空宇宙や防衛、船舶(マリーン)といったミッション・クリティカルな産業に向けた電子部品を原点とするメーカーである。現在でも、こうしたミッション・クリティカルな産業に向けた電子部品がTE Connectivityの屋台骨を支えている。しかも今後さらなるビジネス規模の拡大が期待できるという。

2025.10

コネクタ事業の新戦略は「家から街へ」、HVACや照明、エネルギー貯蔵システムなどに期待

 コネクタ市場における業界最大手メーカーのTE Connectivity(TE)。その同社が、さらなる事業強化に向けた施策を打った。それは、家電機器などに向けたコネクタや圧着端子といった電子部品を扱う「CLS(Connected Living Solutions)」事業本部に、産業機器向け製品の一部を移管するという施策だ。
 
 家電機器向け製品と産業機器向け製品を、1つの事業本部において一緒に扱う狙いやメリットは何なのか。これらの点について、CLS事業本部のChannel Sales部門においてアジア市場を担当するKay Wu氏に話を聞いた。

2025.9

産業用Ethernetのデファクトを狙う次世代コネクタ、ヒロセ電機が「ix Industrial」の普及推進へ

 自動車の製造工場や半導体の製造ラインといった産業用途に向けたEthernet(イーサネット)。いわゆる「産業用Ethernet」が急速に市場に浸透している。かつて産業用通信/ネットワークでは、フィールドバスが主流だったが、これを置き換える形で産業用Ethernetの市場シェアが増加しており、その市場シェアは2021年に65%だったが、2025年には76%まで拡大する見込みだ。
 
 現在、ヒロセ電機はこうした産業用Ethernetに向けた新しい産業機器用通信コネクタ「ix Industrial™」の普及に力を入れている。これまで広く使われてきたコネクタ「RJ45」の置き換えを目指す。今回は、ix Industrialの仕様や特徴、普及に向けた取り組みの現状、今後の市場拡大の見通しなどについて、同社の石田悟史氏 (営業本部 グローバルマーケティング部 商品企画課 係長)と、籠谷浩一氏(技術本部 産機事業部 角形技術課 係長)に話を聞いた。

2025.6

NXPと旧Freescaleのマイコンを一本化 産業機器やIoT機器に向けた「MCX」の量産開始

  オランダNXPセミコンダクターズは2024年1月末に、新しい汎用マイコン「MCX」の量産出荷を始めたことを発表した。産業機器やIoT機器、民生機器などに向ける。 MCXには4つの製品シリーズを用意した。すなわち、NシリーズとAシリーズ、Wシリーズ、Lシリーズの4つだ。このうち今回量産出荷を始めたのは、NシリーズとAシリーズの一部の製品であり、製品数は全部で20製品に達する。いずれもCPUコアには「Arm Cortex-M33」を採用した。同社はすでに、さまざまなマイコンを市場に投入している。その中でMCXはどのような位置付けになるのか。さらには、量産出荷を始めたNシリーズとAシリーズの特徴や、提供する予定の開発環境、今後の製品展開計画などはどうなのか。これらの点について、NXPジャパン マーケティング統括本部 プロダクトマーケティング部の浜野 正博氏に聞いた。

2024.3